琉球張り子について

琉球張り子は昔、沖縄で頻繁に作られていた玩具です。 主に*ユッカヌヒ─と言われるお祭りでの玩具市で売られていたことが有名です。 南国特有の色使いが印象的ですが、明治以降セルロイドやブリキのおもちゃの出現によりだんだん衰退していきました。 しかし今でも、少数ではありますが職人の手によって伝統とその志は受け継がれています。 代表的なものに「ウッチリクブサー(起き上がり小法師)」、「チンチンウマ小(馬乗り)」などがあります。 当サイトではこの琉球張り子の紹介を行っております。

*ユッカヌヒー 旧暦の五月四日のことを意味する。この日は、那覇、糸満を初めとして沖縄各地でハーリーが催され、特設の玩具市が立つ。昔は、那覇の大門前(ウフジョーメー)通りや首里の綾門(アヤジョー)通りなどがとくに賑やかで、起き上がり小法師やウメントー(紙びな)、チンチン馬小など色とりどりのおもちゃが並べられ、子どもたちの夢をさそったものである。親が子供の健やかな成長と立身出世を祈って買ってくれたおもちゃを子供は大切に扱った。

Copyright ©2002-2020 Road Works All rights reserved.
Creative Commons License